会長ご挨拶
東日本プラスチック製品工業協会会長の住田嘉久です。令和6年5月の総会で、会長職も二期目に入りました。どうぞよろしくお願いいたします。
今年は年初の能登半島地震、8月の宮崎・日向灘地震や線状降水帯による相次ぐ豪雨災害など、日本列島は自然災害の猛威にさらされています。また、海外ではロシアによるウクライナへの侵攻やイスラエルとハマスの戦闘など、紛争が長期化しています。プラスチックに関しては、ここ数年海洋プラスチック問題から始まった石油由来資源からの脱却等、樹脂業界に逆風が吹いております。欧州連合(EU)の欧州委員会が2023年7月に公表した、新車に必要なプラスチックの25%以上を再生品にするといった規則案も現実味を帯びてきて、循環経済(サーキュラーエコノミー)への転換が求められています。
このような状況下、会員企業の中から、調達価格の上昇コストを売価に転嫁が上手く出来ていないとか、顧客から使用樹脂の削減を通達されたなど、さまざまな意見を頂き、改めてプラスチック関連企業は非常に弱い立場にさらされていると感じております。
しかし、この逆風を乗り越えるには各企業独自の技術力や管理能力が必要ですが、その技術力を今まで以上に向上させる為には、知恵知識の向上、業界の動向や新技術の情報収集、会員同士の交流、コラボレーション等様々な方策が必要であると考えます。また、このような様々な情報は顧客交渉のアイテムとして利用できると思います。当協会も会員企業が力をつけ発展していけるよう、このような情報や場を積極的に提供していきたいと考えております。
重責に身の引き締まる思いですが、皆さまのご支援ご協力のもと、努力していきたいと思います。
何とぞ、よろしくお願い申し上げます。
事業活動
1.交流の輪を広げる
1)支部会(8支部、7団体)
2)賀詞交歓会
3)青年経営研究会(JPO会)
4)技能士会
5)製品技術部会
6)APM会
2.自己研鑽する
1)プラスチック成形技能検定(国家資格)
2)各種成形技能講座
3)書籍の斡旋
3.情報をつかむ (APMニュース)
沿革
本協会の沿革
昭和14年 | 関東のプラスチック加工業者が集まり、東京合成樹脂加工工業組合を設立。 |
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その後、戦争により解散。 | |
昭和22年 | 東部合成樹脂製品協同組合として設立したが、後に解散。 |
昭和27年 | 原料の安定確保を目指し、射出成形加工業者が中心になって、関東射出成形工業会が創設された。 |
昭和31年 | 圧縮成形加工業者の団体として、東部プラスチック成形工業会が創設。 |
昭和38年 | 「中小企業近代化促進法」が施行されたのを機に、11月28日付けで、上記2団体が合同し、東日本プラスチック成形工業会を創設された。(当工業協会の前身) |
昭和45年 | 任意団体から法人化へ。 |
4月1日、それまでの任意団体を解散し、改めて、社団法人東日本プラスチック成形工業協会が設立された。 | |
平成 5 年 | 創立30周年を迎える。 |
平成14年 | 名称変更し、社団法人東日本プラスチック製品工業協会となる。 |
平成18年 | 事務所移転。 |
新事務所 〒104-0045 東京都中央区築地3-12-5 築地小山ビル | |
平成25年 | 一般社団法人へ移行。 |
4月1日、一般社団法人 東日本プラスチック製品工業協会となる。 | |
11月 創立50周年記念式典を開催 |